「外車って、やっぱりお金がかかるんですよね?」
これ、本当によく聞かれます。
ディーラーでも、知人との会話でも、かなりの確率で出てくる言葉です。
たしかに昔の輸入車は、今よりずっとクセがありました。
私が若い頃に乗っていた1989年式のローバーミニなんて、今思えば“付き合い方”が必要なクルマでした。雨の日に機嫌を損ねることもあったし、出先でヒヤッとしたことも一度や二度ではありません。
でも、35年間輸入車を乗り継いできた今、はっきり言えることがあります。
「外車=維持費が高い」は、半分正解で半分間違いです。
実際には、
- 車種選び
- 買い方
- メンテナンスの考え方
これだけで、維持費は大きく変わります。
むしろ最近は、選び方を間違えなければ、国産車より満足度が高く、結果的にコストも抑えられるケースすらある。私はそう感じています。
今回は、ハコスカから始まり、ローバーミニ、ディフェンダー、VW T-Roc、そして現在のフィアット ドブロまで、35年間いろいろな輸入車を維持してきた実体験をもとに、
「外車維持費のリアル」
を本音で書いていきます。
「外車=維持費が高い」というイメージはなぜ根強いのか
正直に言うと、これは昔の輸入車のイメージがかなり大きいと思います。
実際、90年代前半くらいまでの欧州車は、
- 電装系トラブル
- オイル漏れ
- センサー不良
なども珍しくありませんでした。
私も昔のミニでは、休日に工具箱を積んで走っていました。
今思えば笑い話ですが、当時はかなり真剣です。
ただ、現代の輸入車は別物です。
特に最近のドイツ車やステランティス系の欧州車は、基本設計そのものがかなり進化しています。
もちろん「絶対壊れない」とは言いません。
でも、
“ネットで言われるほど壊れない”
これは実際に何台も乗ってきた人間として強く感じています。
5年間乗ったVW T-Rocは、想像よりずっと現実的だった

私が前車として5年間乗っていたVW T-Roc TDI。
このクルマ、正直かなり優秀でした。
特に驚いたのが、
「高速移動のラクさ」と「燃料代」
高速道路ではリッター20km/L前後まで伸びることもあり、しかも軽油。
長距離を走るほど、“燃料代の差”が効いてきます。
しかも、5年間で大きな故障はなし。
輸入車だからといって、毎年何十万円も修理費が飛んでいくようなことはありませんでした。
むしろ驚いたのは手放す時です。
SUV人気もあってか、下取り価格がかなり高かった。
ここ、実は大きいです。
国産車でもリセールが弱い車種はありますが、人気輸入SUVは意外と価格が落ちにくい。
これは実際に乗ってみて印象が変わった部分でした。
維持費を抑えやすい輸入車には“共通点”がある
35年間いろいろ乗ってきて感じるのは、
「維持費が安い輸入車には法則がある」
ということです。
共通点① ディーゼルモデル
これはかなり大きい。
最近の軽油価格は地域差がありますが、レギュラーより安いことが多く、長距離を走る人ほど差が出ます。
私は現在、フィアット ドブロ ディーゼルに乗っていますが、荷物を満載して高速を走っても燃費が安定している。

しかも低回転トルクが強いので、重い荷物を積んでもラクなんです。
貸別荘用の荷物やコンテナを積んで移動することもありますが、この余裕感はガソリン車とはまた違います。
共通点② 世界的に流通量が多い車
たとえばフィアット500。
このクルマは長年販売されていることもあり、OEM部品や社外パーツがかなり豊富です。
つまり、
“部品価格が想像より高くない”
ケースが多い。
もちろん純正部品は安くありません。
ただ、選択肢が多い車種は維持費を抑えやすい。
ここは国産車しか乗ったことがないと、意外と知られていない部分だと思います。
共通点③ 「認定中古車」という考え方
輸入車で一番怖いのは、
“前オーナーの扱い方が分からない中古車”
です。
だから私は、
- 整備履歴
- 保証
- ディーラー管理
をかなり重視しています。
少し価格が高くても、認定中古車の安心感は大きい。
これは昔、古い輸入車で苦労した経験があるから余計にそう思います。
外車維持費を下げる「3つの現実的な戦略」
ここはかなり重要です。
法則1:輸入車は「燃費」より“総合コスト”で考える
たとえば、
- 軽油
- リセール
- 税金
- 故障率
- 保証
まで含めると、実は国産SUVと大差ないケースもあります。
購入価格だけで判断すると失敗しやすい。
法則2:ディーラーを敵にしない
これは本当に思います。
ネットでは「ディーラーは高い」と言われがちです。
でも、実際には、
- 故障予兆
- リコール情報
- ソフト更新
- 保証対応
など、輸入車はディーラーとの関係がかなり重要。
私はドブロ納車直後、走行124kmで警告灯トラブルに遭遇しました。
正直かなり焦りました。
でも結果的に、ディーラーが徹底的に原因を調査してくれたことで、不安はかなり減りました。
あの対応を見ると、「輸入車は付き合う店が大事」というのは本当にその通りだと思います。
法則3:背伸びした車種を選ばない
これも大事です。
輸入車で失敗しやすいのは、
“見栄で高級モデルを買う”
こと。
維持費が跳ね上がるのは、たいていここです。
私は最近むしろ、
- 実用性
- 積載性
- 長距離快適性
を重視するようになりました。
だから今のドブロはかなり気に入っています。
豪華さではなく、“生活に合っている感覚”が強いんです。
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ここはぜひ、自分の走行距離で試してみてください。
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まとめ|外車は“贅沢品”ではなく、生活を豊かにする道具だった
35年間、いろいろな輸入車を乗り継いできました。
もちろん苦労もありました。
突然の警告灯で冷や汗をかいたこともあるし、昔の輸入車では休日に工具を持って出かけたこともあります。
でも。
それでも私は、輸入車に乗ってきて良かったと思っています。
T-Rocの高速安定性。
ドブロの道具感。
ローバーミニのあの独特な空気感。
ただ移動するだけではない、“クルマとの付き合い”があるんです。
だから最近は思います。
「維持費が怖いから外車を諦める」のは、少しもったいない。
今の輸入車は、昔ほど特別な存在ではありません。
ちゃんと選べば、現実的に付き合えます。
そして気づくんです。
単なる移動時間だったはずの毎日が、少しだけ楽しくなっていることに。
