結論から言うと、VW T-Rocは「不人気な車」というより、“人によって評価が分かれる車”です。
内装のシンプルさやDSGのフィーリングに好みが出る一方で、ディーゼルの走行性能や実用性は高く、条件が合えば満足度の高い一台になります。
私は外車を35年乗り継ぎ、2021年にT-Roc TDIを購入しました。そして5年間、日常使いから長距離移動まで実際に使い続けてきました。
この記事では、カタログや評判ではなく、実際に所有して分かったことだけをもとに、良かった点も気になった点も含めてまとめています。
T-Rocは本当に不人気なのか
インターネットで調べると「不人気」という言葉が出てきますが、販売状況を見ると必ずしもそうとは言えません。
実際には、欧州では安定して販売されているモデルで、日本でも輸入SUVとして一定の需要があります。
それでも評価が分かれる理由としては、内装の質感やトランスミッションの特性など、好みが出やすい部分があるためだと感じました。
つまり「悪い車」というより、「合う人と合わない人の差が出やすい車」です。
購入後に気づいた注意点
ここは購入前に知っておいた方がいいと感じた部分です。
まず、駐車場の高さ制限です。T-Rocの全高は約1,590mmあり、機械式駐車場では制限を超えるケースがあります。
私自身、納車後に駐車場に入らないことが分かり、別の駐車場を契約することになりました。事前に実車で確認しておくべきポイントだと感じました。
もう一つはDSGの特性です。特にエンジンが冷えている状態では、発進時にわずかな違和感があります。
ただし、これは故障ではなく構造的な特性であり、操作に慣れることで気にならなくなりました。
5年間乗って分かった維持費の実際
輸入車に対して「維持費が高い」というイメージを持つ方は多いと思います。
私の場合は、新車購入時にメンテナンスパックに加入していたため、最初の3年間は定期点検やオイル交換の費用はかかりませんでした。
3年目の車検では法定費用が中心で、4年目以降も大きな出費はなく、消耗品の交換程度でした。
5年目の車検では一定の費用は発生しましたが、5年間全体で見ると、想像していたほど大きな負担にはなりませんでした。
ただし、これは大きな故障がなかった場合の一例であり、使用状況や整備内容によって変わる点には注意が必要です。

ディーゼルモデルの燃費と使い勝手

TDIモデルは軽油を使用するため、燃料コストの面ではメリットがあります。
実際の使用では、街乗りで10km/L前後、高速道路では20km/L前後になることが多く、長距離移動では効率の良さを実感できました。

また、低回転からトルクが出るため、発進や合流が楽で、運転に余裕が生まれる点も特徴です。
故障について
5年間使用した中で、大きな故障はありませんでした。
エンジンや電装系でのトラブルはなく、警告灯が点灯するようなこともありませんでした。
ただし、車両の状態は個体差や使用環境によって変わるため、定期的な点検や適切な整備は必要だと感じています。
内装と走行性能の印象
内装については、華やかさよりもシンプルさを重視した印象です。
高級感を求める人には物足りないかもしれませんが、日常的に使う中では扱いやすく、実用面では不満はありませんでした。
走行性能については、高速道路での安定性が印象に残っています。長距離でも疲れにくく、移動が楽に感じられる車でした。

手放すときに感じたこと
5年間使用した後、次の車への乗り換えで手放しました。
日頃のメンテナンスや使用状況が評価されたのか、想定していた範囲内での価格で引き取ってもらうことができました。
輸入車はリセールが低いと言われることもありますが、状態によって評価が変わると感じました。
まとめ
VW T-Rocは、すべての人に向いている車ではありません。
ただし、特徴を理解した上で選ぶのであれば、実用性と走行性能のバランスが取れた一台だと感じています。
検討している場合は、実際に試乗してフィーリングを確認し、駐車環境なども含めて判断するのがおすすめです。
情報だけで判断するよりも、実際に触れてみることで見え方が変わる車だと思います。
