【名車再生】元オーナーが驚愕!新型ディフェンダー110試乗記〜ディスカバリー3から別次元へ進化したエアサスの凄み〜

新型ディフェンダー110の試乗レビューとディスカバリー3のエアサス比較アイキャッチ画像 【名車再生】35年の愛車遍歴と輸入車ライフ
ディスカバリー3のエアサスを知る元オーナーが、新型ディフェンダーの「別次元の進化」に迫る!

はじめに:かつての相棒が「最新技術」を纏って蘇った

かつて8年間、無骨なラダーフレームの「旧型ディフェンダー110」を愛用し、その後「ディスカバリー3」でランドローバー初の本格的なエアサスペンションの洗礼(感動と維持の苦労)を味わった私。

そんな私にとって、2020年に全く新しい姿で復活した「新型ディフェンダー」は、ずっと気になっていた存在でした。今回、ついに最新仕様(2025/2026年モデル)のディフェンダー110に試乗する機会を得ました。

ディーラーの規定により実車の写真撮影はNGでしたが、今回はカメラではなく「五感」をフルに使って、クルマとの対話に集中してきました。

結論から言います。 かつてディスカバリー3のエアサスを「良いけれど、古い世代の技術だった」と感じていた私にとって、新型ディフェンダーの走りは、すべてにおいて「別次元」へと進化していました。

元オーナーの目線で、カタログスペックだけでは絶対にわからない「エアサスペンションの劇的な進化」を中心に、最新ディフェンダーのリアルな乗り味を紐解きます。

記憶の中の「ディスカバリー3」と「最新ディフェンダー」の決定的な差

筆者が過去に所有していた白いランドローバー ディスカバリー3のフロントフェイスの実車写真
英国車特有の色気と最新テクノロジーが融合した「ディスカバリー3」。現在の「5年ルール」を生み出す転換点となった一台です。

私が以前乗っていたディスカバリー3のエアサスペンションは、当時としては非常に革新的でした。まるで魔法の絨毯のように路面の凹凸をいなし、イギリス車特有の優雅な乗り心地を提供してくれました。

しかし、技術の進歩とは恐ろしいものです。今回新型ディフェンダーのステアリングを握り、オンロードを走り出し、さらにディーラーに設置された階段を上り下りするオフロードテストを体験した瞬間、その「世代間の圧倒的な技術差」を見せつけられました。

「フワフワ感」の払拭。レンジローバー級のフラットライドへ

ディスカバリー3のエアサスは、良くも悪くも「フワフワ」としたセッティングでした。街乗りでは快適なものの、長距離の高速走行ではボディの揺り戻しがあり、少し疲れを感じることがあったのも事実です。

しかし、新型ディフェンダーは全く違います。 従来のラダーフレームから、極めて剛性の高い「D7xアルミモノコックボディ」へと変更された恩恵は絶大です。この強靭な骨格に最新のダンパーが組み合わさることで、まるでレンジローバーのような極めてフラットで上質な乗り心地を実現していました。

VWパサートやT-Rocなど、カッチリとしたドイツ車の走りに慣れた現在の私の感覚でも、「これは長距離を走っても絶対に疲れない」と確信できるレベルのオンロード性能です。

電子制御の「脳」が優秀すぎる!6D Dynamicsの威力

営業担当者の方の解説で非常に腑に落ちたのが、電子制御の緻密さです。

ディスカバリー3の時代は「車高を調整し、水平を保つ」という基本的な制御がメインでした。対して新型ディフェンダーは、「Adaptive Dynamics(連続ダンピング制御)」が統合され、さらにボディのロール(横揺れ)、ピッチ(縦揺れ)、ヨー(回転)を6方向で積極的にコントロールしています。

コーナリング時や、急な車線変更をした際の「ピタッ」と吸い付くようなフラット感。重たいSUV特有のグラッとくる不快な動きが見事に封じ込められており、まさに「知性を持ったサスペンション」へと進化していました。

階段も難なくクリア。驚異的なレスポンスと車高調整

オフロードでの走破性は、ランドローバーの真骨頂です。今回はディーラーの設備で「階段の上り下り」を体験しましたが、その安定感たるや、言葉を失うレベルでした。

ディスカバリー3の車高調整は、オフロードモードで「約+50mm〜+75mm」程度。しかも、ウィーンと少し時間をかけてゆっくり上下するものでした。

それが新型ディフェンダーでは、オフロードモードで最大「+145mm」まで一気に持ち上がります。逆に、乗り降りする際のAccessモードでは「-40mm」までスッと下がる。この電子制御のレスポンス(速さ)が、過去のモデルとは比較になりません。

さらに「Terrain Response 2」と連携し、岩場ではタイヤの接地(アーティキュレーション)を最大化し、砂地では沈み込みを防ぐなど、路面状況に合わせてサスペンションが瞬時に最適化されます。圧倒的なアプローチ/デパーチャーアングルも相まって、「もっと安定してほしい」というかつての不満は完全に解消されていました。

最も気になる「信頼性・メンテナンス」のリアル

1990年代当時の愛車、黒のランドローバー・ディフェンダー110(リアビュー)の実車写真
駐車場に佇む黒のディフェンダー110。色褪せた1枚のフィルム写真が、不便で愛おしかった当時の濃密な記憶を呼び起こす。

そして、ディスカバリー3や過去のエアサス車オーナーにとって最大の懸念材料といえば、そう、「エアサスの漏れやコンプレッサーの故障」ですよね。私自身、維持費の壁を経験した身として、ここは非常に気になっていました。

営業担当者に率直にぶつけてみたところ、「もちろん機械である以上、完全無故障とは言えません。しかし、システム全体の素材や構造が見直され、耐久性は劇的に向上しています。過去のモデルのような頻繁なトラブル報告は明らかに減っています」とのことでした。

100%の安心とは言いきれないものの、昔のような「いつ壊れるかビクビクしながら乗る」というフェーズからは完全に脱却し、現代の車としての信頼性をしっかりと獲得しているようです。

まとめ:あの泥臭い相棒は、究極のオールラウンダーへと成長していた

写真なしで文字だけの試乗記となりましたが、ステアリングから伝わってきた情報量は、過去最高のものでした。

「泥臭く、手がかかるけれど愛おしい」のが昔のディフェンダーだとすれば、新型ディフェンダーは「圧倒的な知性と強靭な肉体を手に入れた、究極のオールラウンダー」です。

ディスカバリー3のエアサスで「快適だけど少し物足りない」と感じていた部分、そして旧型ディフェンダーで「タフだけど長距離はしんどい」と諦めていた部分。そのすべてが、最新のテクノロジーによって見事にハイレベルで融合されていました。

「いつかはまた、ランドローバーをガレージに迎え入れたい」。 そんな想いが、心の奥底でふつふつと湧き上がってくる、本当に危険で魅力的な試乗体験でした。

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